15日(月)朝、マウイ島のカナハ・ポンド野生動物保護地区でスカンクが生け捕りにされたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
州国土自然資源局によると、ネコとマングース用捕獲罠にスカンクが入り込んだという。
マウイ島では、今年1月にコストコのガソリンスタンド近くでスカンクが目撃されており、罠が仕掛けられたが確保できなかった。
今回のスカンクがどこからやってきたのかは不明だ。
研究や動物園での展示など、特別な許可がない限り、州内では侵略種であるスカンクの飼育は法的に禁止されている。
しかし、ホノルル港でも、これまで数回の目撃例があり、2020年12月にはマウイ島のカフルイ港でも目撃され、2018年8月にはトラック輸送会社で1匹が生け捕りにされている。
スカンクは、ハワイの生態系や在来種に大きな影響を与える恐れがあり、州内には存在していない狂犬病を持ち込む危険性もある。
これまで確保されたスカンクは、いずれも狂犬病検査で陽性反応は出ていない。
今回は安楽死処分され、現在、州農務局で狂犬病検査が行われている。
州農務委員会のフィリス・シマブクロ・ゲイザー委員長は、「アメリカ本土からの農業製品は植物検疫検査が行われますが、それ以外の物資搬入コンテナは検査されません。国土自然資源局、湾岸労働者の皆さん、市民の皆さんが、スカンクをはじめとする不法侵略種の動物に目を光らせてくれると助かります」と述べている。
不法侵略種の動物を発見したら、州ホットライン(808-643-7378)へ通報を。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.17)