ダイアモンドヘッドに登るのはハワイで最も人気のあるアクティビティーの一つだが、3カ月前に導入された予約システムについて、ハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
システムの導入は、多くなりすぎたハイカーの入場数をコントロールし、安全を確保することが目的とされている。
ダイアモンドヘッドの頂上からの美しい眺めを見るためには、0.8マイル(およそ1.3キロ)の坂を登らなければならない。
特に夏の日差しの中でのハイキングは、想像以上に大変だ。
ミズーリ州から来たステファニー・ストロームさんは、「暑い。かなり暑いです。こんなハイキングにワンピース姿の人がいたので驚きました」と語っている。
話題の主は、イスラエルからの旅行者、シャリ・ランドーさんとリロン・グラスナーさんだ。ふたりは、「こんなに大変だとは思っていませんでした。でも、頂上までたどり着けました」とコメントしているが、次の機会には、運動に適した服装とスニーカーで来るという。
ホノルル消防署のジェイミー・キナード氏によると、ダイアモンドヘッドでの救助活動の対象の90%は旅行者だという。
「大半の人が、ダイアモンドヘッド登頂を非常に簡単に考えているようです。多くのウェブサイトで『容易』だと記述されていますから」
パンデミック前の2019年の上半期には、32人が救助を必要としたが、今年はまだ19人だ。
今年5月から予約システムが導入されており、入場登数は減っている。
それでも1日に3,000人が登頂しているが、予約システムのおかげで、時間帯が分散され、混雑は解消されているという。
州観光局は、システムの導入によって、旅行者がハイキングに対してより準備を整えるようになることを期待している。
「国土自然資源局で、人数の制限を目的として導入しましたが、同時に、ハイキングがどのようなものであるかを事前に伝えることができます」
消防署では、システム導入後も、救助要請はまだ多すぎると感じているという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.9)