夏休みが終わって8月に新学期を迎える子供たちは教室内でのマスク着用が必須ではなくなったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
7月12日(火)の州の発表によると、新学期から州内の公立学校では、屋内でのマスク着用は推奨されるものの、必須とはしないという。
ハワイ州を含め、全米でも新型コロナ感染率は高いままだが、重症患者の入院や死亡数が比較的低く推移していることから、今回の決断となったようだ。
州衛生局の疫病担当であるサラ・ケンブル氏は、「今回の決断は『新たな日常』の時代へ突入したことを示しています。コロナの状況は変わったのです」と述べている。
同氏はその理由として、あらゆる年齢層に対してワクチン が可能になったことや、地域社会での高いレベルでの免疫性を挙げている。
しかし、州内の全ての島で、まだ市中感染リスクが中〜高程度であることから、「屋内でのマスク着用については皆さんに考えてもらいたいと思います」と述べた。
特に、教室内で感染が確認された場合などには、マスク着用を強く推奨することになるという。
新学期は8月1日から始まるが、一部の生徒からはマスク着用が必須でなくなったことを歓迎する声が上がっている。
マナ・アントークさんは、「すごく嬉しいニュースです。マスクで顔が隠れてしまうのが好きではありません。お互いの笑顔が見えるので、マスクなしの方がずっと良いです」と話している。
エリカ・ハルさんも、「マスク着用ルールを撤廃し始めることは重要だと思います。先生たちの顔が見える方が話しかけやすいから」という。
州教育局では、今回の衛生局のガイドラインに基づき、保護者に対して来週にもオンラインで詳細を伝えることにしている。
また、衛生局では、学校内でコロナ感染者と接触した生徒に対する自己隔離措置の撤廃を決定したが、家庭内での接触については、引き続き自己隔離を推奨していく方針だ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.13)