ホノルル市検察局は人手不足に苦しんでいるとKHON2が伝えている。
スティーブ・アルム検察官によると、副検察官が見つからないという。
「良い人材を採用するなら、それに見合う高給を払わなくてはいけません」
州内の他の検察局と比較して、ホノルル市の副検察官の給与は最も低い。
「毎年、数人が退職しています。自分より他の人々の給与が高いのは納得できないというのです」
アルム検察官は市議会に対し、検察局の給与予算として55万6千ドルを追加要求して確保したが、弁護士資格保有者に検察局で仕事をしてもらうためにはそれだけでは十分でないという。
同氏は、ハワイ大学のウィリアム・S・リチャードソン法科大学院と連携して、
学生に検察局で実際に現場を体験してもらうというプログラムを起ち上げた。
学生は、証人となる人々に電話をかけたり、立件するための作業に参加することができ、この春には16人が参加している。
法科大学院2年生のイーサン・チュンさんは、副検察官という仕事がどういうものなのか、実際に体験している。
「祖父母や、父母、将来の自分の子供たちのために、生まれ育った場所が安全であってほしいと思っています。研修が始まって第1週目ですが、現場がどのように動いているのかを体験するのは非常に面白いと感じています。特に私が配属された部署では、大半の事件を最初から最後まで取り扱っています」
アルム氏は今後、検察局で優秀な人材が集まることを期待して、「ホノルル検察に対する信頼を獲得し、正義が下されるという目標に向かって全員が懸命に取り組んでいます」とコメントしている。