5月25日(水曜日)に州衛生局が新型コロナ感染に関する週次報告を行なったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
7日間の平均感染者数は1,098人で、9週間続けて増加という結果となったという。
しかし、この数値には自宅での検査結果が含まれていないため、実際はこの5倍から6倍と見られており、もしそうだとすれば、オミクロン株が猛威を奮っていたピーク時を超えることになる。
陽性率は16.9%から18.3%へと大きく伸び、10週連続の上昇となったという。
ハワイ島では特に大きく、先週の18.5%から20.1%へと上昇した。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、カウアイ島、オアフ島、マウイ島の市中感染危険度を最高位の「赤」としており、屋内の公共の場所と公共交通機関ではマスク着用を推奨している。
ハワイ島は、現時点では危険度が「中程度(黄)」となっている。
感染数の増加を受けて、ハワイ大学とホノルル市の夏季講習「サマー・ファン」プログラムでは、生徒と参加者にに対して屋内でのマスク着用を求めることにしている。
マスク着用ルールの再施行計画はないものの、各自治体では、市民に対して十分に注意するよう呼びかけている。
州内の新型コロナ感染での入院患者数は151人で、その内13人が集中治療室で、7人が人工呼吸器を使用している。
州衛生局では、具合が悪い場合には家にとどまるよう市民に注意喚起を行っている。
CDCのガイダンスでは、自宅での検査キットを利用して陽性となった場合には、濃厚接触者に通知するとともに、症状が出てから、あるいは、陽性結果が出てから最低5日間は自己隔離するよう求めている。
社会生活に戻る前には、解熱剤を使用せずに少なくとも24時間は平熱であることと、その他の症状については改善が見られていることが重要だという。
社会生活に戻っても、6日から10日間は他の人が周囲にいるときにはマスクを着用し、高齢者など免疫力の弱い人々との接触を避けるよう推奨している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.26)