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【アラ古希からのユルユラAlohaマインド】新国立競技場へ行ってきました
ゴールデンウイーク最中の日曜日に、小学5年生になった孫の男子が、「東京ライジングスター陸上2022」という競技会にリレー選手として出ると知りました。場所は何と新国立競技場という事。小雨の中、孫の勇姿を見るために初めて、新国立競技場へ行くことにしました。
数か月前に陸上教室に入った孫。娘の話では、都内には、陸上教室が山ほどあるし孫の通う教室には、100名近い子供がいて、今回の大会出場は挙手先着順だったそうです。参加希望の挙手をしたのはぴったり4名。足が速い遅いは関係なし。
走りの実力に関係なく新国立競技場で走るチャンスがあるなんてすごい! と、娘は募集の案内連絡が教室より届いた時にとても感動したそうです。
当日のレースが終わり、付添いのコーチが子供達に熱く話した事は、「自分は地方の生まれで、こんな素晴らしい競技場で走る! なんて、夢のまた夢でした。君たちは恵まれた環境で恵まれた家庭に生まれ、この場所にいます。感謝の気持ちを忘れずにこの貴重な体験を活かして下さい! お疲れ様でした」と。きっと子供達の心に深く響いた言葉だったと思います。
新国立競技場を設計した隈研吾さんは第一回東京五輪(1964年)の後、丹下健三さんが東京五輪で設計した国立代々木競技場の第一体育館にあったプールによく通っていたそうです。プールに浸かっていると高い天井の窓から光がキラキラと水面に落ちてくる、その神々しい光景に心を奪われて、『ぼくも建築家になろう』と、将来の進路を決めたとか。
それから56年後、コンペの紆余曲折を経て東京で再び行われる五輪のメインスタジアムを、隈研吾さんが設計することになったのです。
現存する世界最古の木造建築である法隆寺は、現在の奈良県に西暦711年頃創建されました。そして2019年11月に完成した東京・神宮外苑に建つ国立競技場。1300年余りの時を超えて日本の東西に存在するふたつの建造物は、「SDGs」という視点でとらえても、確実につながったのではないでしょうか。
「法隆寺が火災での焼失や改築があったとはいえ、1300年余りの中で『傷んだところが可視化できる』特性がある木材を使った故」こう指摘するのは現代建築に木や石などの自然素材をふんだんに、縦横無尽に用いる隈研吾氏。
空気中の二酸化炭素を固定する木は、地球温暖化への対策としても有効、まさにSDGsの建築です。木材と新緑の木々に囲まれた低層階の新国立競技場からは、日本の魂の息吹が感じられる気がしました。
これからの人生へ アラ古希からのユルユラAlohaマインド No.114
蒼井 絹子
北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。
1984年「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用
1987~89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに 留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当
1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設
1997~2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞
2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞
2003年 東京に工房・オフィスを開設
2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞
2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選
2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学
2015年1月17日 同校卒業
2020年12月 著書「人生の“サバティカル”留学」を上梓