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アロマのある生活 コラム

【アロマのある生活】嗅覚トレーニング

 みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。ハワイの観光も、ゴールデンウィークを目前に、日本人観光客はまだまだ今まで通りというわけには来ませんが、急激に戻りつつあることを実感します。それと同時に、今年こそは日本へ行ける、というハワイ在住の方も多いのではないでしょうか。家族に会えるということもありますが、やはり日本が恋しくなるものですよね。

 普段気にしていなくても、育った環境は、その人のさまざまなシーンで大きく影響していることがわかります。記憶の中では香りも大きな要素となります。落ち着く香りがヒノキや柚子だったりすると、やはり日本人だなと思いますしね。香りが記憶に大きく影響することは、以前からこちらのコラムでも何度も触れていますが、それについてはまだ多いとは言えませんが、さまざまなリサーチや研究が行われています。私はそれらのデータを元に、できるだけわかりやすく香りの持つ性質や特徴、可能性を人々に伝える努力をしています。

 特に、天然の香りである精油は分子が脳へ到達し、さまざまな効果をもたらしてくれるという研究結果が多くあります。天然の香りは分子がとても小さく脳へ届きやすいのです。私は元々は天然の精油のみを使用してオイルや商品を作ってきました。最近はお客さまのご要望に合わせて合成香料も交えて作ることもしています。しかし、実際のお客さまの反応では、自然の植物から抽出される100%天然の精油のみを使用して作られた香りを好む方が多いことに気づきました。もちろん、これは先に申し上げたように、生まれ育った環境も大きく作用していると思います。合成香料ばかりが身の回りにある生活を送っている人には、それらの香りが良い香りと感じるでしょう。しかし、あまりキツイ香りを好まない日本人は、天然の香りを好む傾向があるようです。

 そして、香りには慣れます。今日、偶然そんな話が何度かミーティングで続きました。「香りのある空間に長時間いると慣れてしまって、あまり香りを感じなくなる、時間が経つと効果が薄れてしまうのか?」との質問でした。よく陥りやすい失敗は、精油の使いすぎです。あまり香りを感じられないと、精油の使用量を多くしてしまうことです。例えば50~100mlの水を使用するディフューザーでは2、3滴精油を垂らして使用するれば十分です。多くの人はその倍以上の精油を垂らしています。しかし、脳へ届く精油の量が多くても、効果がたくさん得られるわけではないのです。あまり香りがしないと感じたとしても、香りの分子は脳へ届いていますのでご安心ください。そして、これは嗅覚のトレーニングにもなるので、あまり香りがしないと思う精油の香りを1日に何度か試してみてください。できれば、違う種類の香りが良いですね。脳の活性化にもつながると言えるでしょう。

アロマのある生活 No.176

山中麻瑠 Maru Yamanaka

1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。

インスタグラム:@marukimoto_808aroma

FBページ:MY Essence Hawaii

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