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【コミュニティ発信ニュース】在ホノルル日本国総領事館主催 天皇誕生日祝賀レセプション開催

 天皇誕生日祝賀レセプションが、2月20日、在ホノルル日本国総領事公邸で開催された。昨年5月1日に皇位を継承し、第126代天皇に即位した天皇陛下は、2月23日に還暦を迎えられた。令和最初となるレセプションには、デービッド・イゲハワイ州知事、ポール・ラカメラ米太平洋陸軍司令官を始め、ハワイ州政府、米軍、警察、日米協会、地元メディアなどの各分野から約500人が参加した。

 

 ハワイ日系人連合協会からは、北海道、山形、福島、山梨、広島、愛媛、山口、福岡、佐賀、宮崎、鹿児島、沖縄の11県人会が参加。公邸の中庭には各県のブースが設置され、特産品の試食や伝統工芸品の展示、観光スポットなどのPRを行なった。また、日系企業の広報としてHIS、近畿日本ツーリスト、ANAなどの旅行関連業者がパンフレットやグッズを配布しPRを行ったほか、伊藤園、霧島酒造、とらやなどの飲食業者もブースを設置。日本酒や焼酎、寿司、和菓子などが振舞われ、会場の祝賀ムードに華を添えた。

 

妙法寺住職・声楽家の山村尚正さん 伊藤康一在ホノルル日本国総領事

 

 プログラムの冒頭では、日米両国の国歌およびハワイ州歌が斉唱された。ロイヤル・ハワイアン・バンドが伴奏を担当し、ホノルル妙法寺住職で声楽家の山村尚正さんが『君が代』を、米空軍技能軍曹のレイチェル・ウィルソンさんがアメリカ国歌『星条旗』を、歌手のカレン・ケアウェハワイさんがハワイ州歌『ハワイ・ポノイ』を歌唱した。  続いて、伊藤康一総領事、イゲ州知事、ラカメラ米太平洋陸軍司令官各氏が開会の挨拶と祝辞を述べた。伊藤総領事は、昨年10月に皇居宮殿で行われた即位の礼に言及し、「ハワイ州の在住日本人に寄り添いながら安全と平和を守るという自身の責務を改めて心に刻んだ」と述べ、世界中から招待された400人超の賓客の1人として参列したイゲ州知事に謝辞を述べた。また、ハワイ州各島に住む2,000人以上の人々が記帳や祝賀メッセージを寄せたことについて「日本人と日本に対する親愛の情を示してくださった」と感謝の意を表し、「今後とも日米両国、ハワイ州と日本が、よりよい友好親善関係を築いていくことを切に願う」と述べた。

 

デービッド・イゲ ハワイ州知事 ポール・ラカメラ米太平洋陸軍司令官

 イゲ州知事は「令和になって初の天皇誕生日祝賀レセプションで祝意を表することを光栄に思う」と述べるとともに、昨年10月に参列した即位の礼について「126代天皇が即位される瞬間に立ち合う僥倖に恵まれ、長い日本史における史実の一証人になれたのは大変幸運なことだった」と語った。

 また、ラカメラ米太平洋陸軍司令官は、天皇陛下への祝意を示すと共に、今年、日米安全保障条約調印60周年を迎えたことに言及。「今後ともアメリカ太平洋陸軍と日本の自衛隊を始めとした各国軍の相互協力で太平洋インドの平和を維持すると共に、日米両国の友好親善と協力関係がさらに強固なものになることを願う」と話した。

 その後、ジョージ・アリヨシ前ハワイ州知事が天皇陛下への祝辞を述べ、乾杯の音頭を取った。

 

山形県人会の皆さん

 

 レセプションに参加した州政府関係者の女性は「令和最初の天皇誕生日を今日この場所で多くの人々と共に祝えることを大変嬉しく光栄に思う。これからもハワイと日本のよりよい友好関係に貢献していきたい」と語った。

(取材・文 佐藤リン友紀)

 

 

(日刊サン 2020.2.27)

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