カフク地区において物議を醸し出している風力発電プロジェクトに対する差し止め要求は、州の公益事業委員会(PUC)によって拒否された。
PUCは4月14日の決定で、保護団体が、オアフ島の電力供給生産のためのナプアマカニの開発に必要な承認を無効にするように求める申し立ての期限を遵守しなかったとして、受け付けなかったからである。
それを受けて、4月27日、非営利環境保護団体ライフ・オブ・ランドは、ハワイ最高裁判所に控訴のヒアリングを求めた。
団体は、公聴会の後2014年に承認されたナプアマカニ開発とハワイアン・エレクトリックの間で取り交わされた電力購入契約について異議を申し立てている。
昨年9月に非営利団体により申し立てが提出されて以来、数百人がプロジェクト反対を唱えて集会を開き、建設部品の配達を阻止しようとして百人以上が逮捕される事態となった。
しかし配達は完了して、バージニアに本拠を置くAESによってプロジェクトの建設が進められている。
カフク地区の住人は、高さ568フィートの風力タービンが住宅や学校、農場の近くにできたら悪い影響があるのではないかと危惧しているが、タービンとの距離は住宅とカフク小学校までは3分の1マイル、農場までは1マイルの距離にある。
AESによると、タービンから発生する騒音は、近隣の交通と同程度のもので健康への影響はないと主張している。
(4/28/20)