ホノルル市のカーク・コールドウェル市長は、新型コロナウィルスの蔓延を防ぐために、新しい規制を発令した。オアフ島内で、公衆の場所においてマスクを着用することの義務づけで、４月20日（月曜）から施行される。外出禁止、自宅勤務命令に加えての措置で、マスク着用の違反者には、最大5000ドル、最高１年の懲役または両方が課せられる。

　島内ではすでに市の奨励により、マスク着用の呼びかけが繰り返され、それは自分が感染することを防ぐだけでなく、自覚症状のない感染者がウイルスを広げないためでもある。ホノルル市長は医療用マスクは医療者に回し、住民は布マスクや代用品を活用するように指示している。市販品のマスクはドラッグストアでも欠品が続き、購入が困難な状態が続いている。

　布マスクや手作りマスク、代用するバンダナやスカーフの有用性について、感染制御学の専門家は、「布は目が粗いが、繊維が折り重なっているので、完全ではないが着用しないよりははるかに良い。１回使ったら洗い、清潔を保って欲しい」と勧める。トランプ大統領も会見で「スカーフで代用できる」と発言している。

　市からのマスク奨励に対し、フードランドなどのスーパーでは、すでに店員も顧客もマスクを義務付ける対応を取っている。