海軍は、将来完成する鉄道駅の周囲において官民一体の大規模開発プロジェクトを進めようとしている。
低層、中層、高層住宅、商業施設、高層ホテルからなり、H-1高速道路とカメハメハ・ハイウェイの上に歩行者用歩道を設置してパール・ハーバーにつなげるという230万平方フィートの広さのプロジェクトだ。
最近行われた開発者会議において海軍ハワイ地域の参謀長であるダレン・ゲンサー大尉は「この開発プロジェクトの可能性は非常に大きい。カメハメハ・ハイウェイに計画中の鉄道駅の近くにあるマカラパ・ゲートを含めて、毎日2万5千人以上の人々が基地のゲートを通っている。海軍としては、近くに住宅、ショッピングや公園を整備し、州最大の産業雇用者である造船所で働く6千人以上の労働者を含むパールハーバー基地とヒッカム基地に勤務する兵士や従業員の通勤を改善したいと考えている」
3月18日に行われた海軍開発者会議のウェブセミナーには企業代表者78名が参加し、パールハーバー・ヒッカム合同基地に隣接する70エーカーの土地の官民一体プロジェクトに強い関心を示した。
近くのハラワ・アロハスタジアムの鉄道駅は、スタジアムだけのための駅ではなく、小売、住宅、ホテル宿泊施設を含む「エンターテイメント地区」として活用する新たな開発の機会となっている。
海軍が現在十分に活用されていない土地資産を提供し、民間の開発業者が開発を手がけるというプロジェクトは、現在初期の構想段階であり、国防総省も含め検討を進めている。
(日刊サン 2020. 4.11)