ハワイ州教育委員会は、4月2日に会議を開催し、新型コロナウィルス感染拡大に伴う公立学校閉鎖による授業中断に拘らず卒業できるように、卒業要件の見直しを検討した。
今年5月にはハワイ州全体で約1万人が公立学校を卒業することになっており、教育省としては、各学校の関係者が卒業に関して柔軟な対応をとることができるような許可を教育委員会に求めていると教育長であるクリスティーナ・キシモト氏は述べた。
すでに3月25日に教育省は、教育に携わる地区代表や、校長たちと個別に会談し、卒業に関して柔軟性を求めると決定し、教育委員会にかけられた。その際に高校卒業の単位数、単位回復、成績、証書や証明書などについて議論したが、最終的には、各生徒がどのように学業の要件を満たし、予定通りに卒業できるかを決定するのは各学校の管理者が最も適していると結論づけた。
キシモト氏は、「新型ウィルス感染が6月までに抑制されれば、失われた教育日数を補うためにサマースクールやeスクールで単位回復の機会を提供できると期待している」と述べた。
高校生は、卒業するために英語4単位、社会4単位、数学と科学3単位、その他必要コースを含めて24単位を取得する必要がある。また、卒業証書授与の式典についても代替案を議論し、4月15日までに決定を下す予定である。
(日刊サン 2020. 4.11)