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コロナウィルスによる電気料金請求詐欺電話急増

 

 ハワイアン・エレクトリック(HECO)は新型コロナウィルス感染拡大への不安に乗じて、料金を支払わなければ電気の供給を停止するという詐欺の電話やテキストメッセージが増加していると警告を発表した。

 

 HECOの広報担当者であるシャノン・タンゴナン氏によると、このような詐欺の報告は3月25日だけで42件に上った。報告されていない分を考えると、実際の件数ははるかに多いと思われる。

 

 タンゴナン氏は「現在、電話やテキストによる詐欺が非常に多くなっており、これは新型ウィルス感染により人々が恐怖を感じていることを利用して、詐欺師たちが活発に活動をしている」と述べた。

 

 HECOは支払いを要求するテキストメッセージを送信することはなく、電話による自動リマインダーコールの送信を停止しており、少なくとも5月17日までは顧客の電力供給を停止しないと発表している。よって、電力供給停止の電話やテキストは全て詐欺の疑いがある。

 

 タンゴナン氏は、「HECOはアプリでの支払い、ビットコイン、ギフトカード、プリペイドカードでの支払いは受け付けていない」と述べた。さらに、「緊急度の低い修理とメンテナンス作業は延期され、顧客支払いセンターは4月末まで閉鎖されるが、樹木のトリミングや機器の交換、停電からの復旧作業など重要な作業は継続し、顧客への電気供給を中断することはない」と強調した。

 

 また、住宅及び中小規模の顧客に対するメータリーダーの作業は中断され、請求に関しては、前月の使用量に基づいて見積もられ、メーターの読み取り作業が再開された時に実際の使用量に応じて計算し直した請求書が送られることとなる。大規模な商業顧客についてはメーターの読み取りは継続される。

 

 新型コロナ感染により請求書の支払いが困難な顧客に関しては、カスタマーサービスに連絡をして支払いオプションと支払い計画を相談することができる。

 

 

(日刊サン 2020. 4.4)

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