米国国防省は、3月19日夜にカウアイ島の太平洋ミサイル射撃場から発射した極超音速滑空機がマッハ5(音速の5倍)のスピードで目的地点まで到達し、海軍と陸軍が共同で行なったテストは成功に終わったと発表した。
ミサイルは極超音速(ハイパーソニック)で、速度マッハ5(時速3800マイル)以上の速さで飛行することが可能で、高度な操作性を持ち、様々な高度で動作する。
ペンタゴンは「これにより、数百マイル、数千マイル離れた標的を数分で攻撃できる。極超音速兵器は技術研究とエンジニアリング部門の最優先事項である」と述べた。
米国は、2000年初頭から極超音速兵器の開発を積極的に進めてきており、近年では、極超音速滑空機と、極超音速巡航ミサイルにに焦点を当ててきた。
ロシアと中国にも極超音速兵器プログラムがあるが、米国の極超音速兵器は核弾頭搭載を検討していない。海軍が主な設計を担当し、陸軍が生産を主導しており、この兵器は陸上および海上で発射可能な装置となる。
(日刊サン 2020. 3.28)