ホノルル市では全ての公共輸送車両は定期的に清掃されているが、ハワイにおける最初のウィルス感染が公表された3月5日、高まる新型コロナウィルス感染の予防対応として、全てのバスとハンディバス内で人々が接触する部分を毎晩、消毒剤によって清掃するという新しい強化対策が発表された。
オアフ島トランジットサービスの社長ロジャー・モートン氏に次のように述べた。
「新型コロナウィルスが世界と米国でどのような展開を見せているかを監視している。オアフトランジットサービスは、一般的に『ジャーム・スワイプ』と『ジャーム・ワイプ』として知られる2つの消毒剤を使用しており、この消毒剤は米国環境保護庁がCOVID-19対応として最近発表したリストにある」「バスとハンディバンにおいて、運賃箱、ドライバーのエリア、すべての支柱バー、吊り下げストラップ、座席の後ろに沿った手すり、ドアの出入り口を1月29日から毎晩消毒している。しかし、乗客がウィルスの拡散を防ぐ意識も大切で誰かが触ったり咳やくしゃみをするまでは表面がきれいだということを乗客が理解し、体調が悪い時は回復するまで公共交通機関を利用せず、自宅にいることが重要。やむをえず公共交通機関を利用する場合は、呼吸器疾患がある場合、マスクを着用して、他人へのウイルスの拡散を防ぐようにして欲しい。さらに、公共交通機関の乗り物に乗る前に、少なくとも20秒間は石鹸と水で手を洗うことも習慣としてほしい」また、特に公共交通機関に乗っている間は、手で目、鼻、口に触れないようにし、咳やくしゃみを隠し、握手などのあいさつも避け、他の人に触れないように呼びかけている。
モートンによると、「バスは1日約1万8千人の乗客があり、ハンディバンは平日は1日約4千人の乗客があるが、これまでのところ新型コロナウィルス感染を恐れて乗車率が落ちたということはない。しかし、今後感染が拡大すれば乗車率は下落し、従業員も乗客もどうすべきかの決断は各個人でしなくてはいけない」
労働組合のウェイン・カウルアウ氏は「心配はあるが、経営陣は輸送車両を清潔で安全に保つためにあらゆる努力をしている。病気休暇条件に関する議論は現在進行中だ」と述べた。
(日刊サン 2020. 3. 14)