米国国勢調査局が28日(木)に発表したデータによると、地球の人口はこの1年間で7500万人増加し、元旦には80億人を超えることになるとAP通信が伝えている。
過去1年間の世界全体の成長率は1%弱だった。国勢調査局の数字によれば、2024年の初めには、世界中で毎秒4.3人の出生と2人の死亡が予想されている。また、米国の過去1年間の成長率は0.53%で、170万人増加し、総人口は元旦には3億3580万人になる見込みだ。
「ブルッキングス研究所」の人口学者であるウィリアム・フレイ氏によると、現在のペースが10年後まで続くとしたら、2020年から2030年までの10年間の成長率は4%未満になり、2020年代は米国史上最も成長率の低い10年となるだろうと述べた。なお、これまでで最も成長が鈍化したのは1930年代の大恐慌後の10年間で、成長率は7.3%だった。
フレイ氏は、「もちろん、パンデミック時期からさらに時間がたてば、成長率は少しは上がるかもしれないが、それでも7.3%になるのは難しいだろう」と語った。
2024年初頭、米国では9秒に1人が誕生し、9.5秒に1人が死亡すると推定されているが、移民が人口の減少を抑えるだろうと見られている。外国からの移民による米国の人口は、28.3秒に1人のペースで増加すると予想されている。この出生、死亡、移住の組み合わせにより、米国の人口は24.2秒に1人増加することとなる。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.29)