米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、数十件の負傷報告を受け、28日(木)、裂傷や発火の危険性があるとして約480万台のポータブルミキサーのリコールを発表したとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
CPSCによると、「ブレンドジェット2ポータブルブレンダー」は過熱や発火の可能性があり、また使用中にブレンダーの刃が折れることもあるという。使用中に刃が折れたという報告は現在までに329件あり、さらに17件の過熱や発火の報告があり、約15万ドルの物的損害賠償請求につながったという。また、軽度の火傷が49件、裂傷が1件報告されている。
この製品は、2020年10月から2023年11月にかけて、全米のコストコ、ウォルマート、ターゲットなどの小売店でオンライン販売された。
リコール該当製品の購入者は、直ちに使用を中止し、ベースユニットの無償交換を受けるために「ブレンドジェット」社に連絡するよう推奨されている。交換部品を受け取るには、ベースのゴムパッキンを取り外して切り刻み、その写真をメールで送るかブレンドジェット社のウェブサイトからアップロードする必要がある。
ブレンドジェット社は、声明の中で、今回のリコールは旧型の「ブレンダー2」のみが対象であり、現在同社のウェブサイトや小売パートナーを通じて購入できる「ブレンドジェット2」は部品が更新されており、リコールの対象にはならないと述べている。また、「5543」以上のシリアル番号で始まるブレンドジェット2ブレンダーはリコール対象ではないという。
なお、米国でリコール対象となった480万台に加えて、カナダでは同製品約11万7000台が販売されている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.29)