「ドア・ダッシュ」という会社はアメリカ国内でウーバー・イーツのような宅配フードサービスを提供している会社だ。
この会社が最近、全ての従業員に対して月に1度の宅配業務をするようにというプロブラムを発表した。
これにはエンジニアや管理職、重役も含まれる。
これを受けて、ある従業員が匿名で「マーケット・ウオッチ」というアプリに投稿した。
「私はエンジニアとしてこの会社に採用されたのであって、宅配業務をするとは聞いていなかった。私の職務記述書や契約書にはこのことは記載されていない」
この投稿に対して1,500件以上のコメントが寄せられたとKHONが伝えている。
投稿主に対して好意的なコメントもあれば、批判的なコメントもあり、かなり熱のこもったやりとりとなった。
これに対してドア・ダッシュ社の広報担当者は「このプログラムは新しいものではありません。ずっと継続していたプログラムなのですが、パンデミック中には単に中断していたものです。この投稿をした従業員の意見は従業員全体の意見を反映しているわけではありません」と述べている。
もし従業員が宅配サービスをしたくない場合には、デリバーをする食事を作る側(レストラン)のサポートをするか、同社のカスタマーサービスで顧客のサポートをするという2つの選択がある。
同社によると、従業員が宅配サービスをした場合に得られた収入は全て慈善団体に寄付されることになっており、このプログラムの目的は、レストランの従業員、宅配サービスの運転手、カスタマーサービスに携わる人々と同じ経験を共有してみることだという。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.12.29)
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