ハワイを含め、アメリカ全土で空の便の混乱が続いているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。27日(火)にはアメリカ各地でおよそ3,000便のフライトが欠航となったという。
原因は広範囲にわたってアメリカ上空を覆っている大寒波だが、その打撃を最も受けたのはサウスウェスト航空で、同社は今回の大混乱に対して最高経営責任者(CEO)が謝罪している。ホノルル空港でも、27日には34便が欠航、100便に遅れが生じ、そのうち22便のキャンセルと42便の遅れはサウスウェスト航空のフライトだ。
ハワイでの休暇を終えてカリフォルニア州の自宅に戻ろうとしているシェーン・デービスさんは次のようにコメントしている。
「正直に言って本当にうんざりしています。理由も教えてくれないし、『はい、これです』って言っただけ。預けた荷物はどこに行ったのかわからない状態です」
同じくカリフォルニア州に戻ろうとしているクィン・ティンさんは「次のフライトがキャンセルされたらサウスウェストのフライトを諦めて、アメリカン航空のチケットを買います。これ以上ハワイのホテルに宿泊する余裕はありません」と述べている。
乗り継ぎ便の欠航や遅れのために、チェックインした荷物が行方不明になっている乗客も多いという。
サウスウェスト航空では荷物を返却するためにできる限りの対応をしているとの発表している。
今週中はこの混乱が続くと見られている。
実際に予約していたフライトが欠航になった場合、どんな対応をするべきなのか。
消費者保護団体「ベター・ビジネス・ビューロー(BBB)」では、欠航に伴う賠償について説明している。
アメリカ国内便がキャンセルになった場合には、ほとんどの場合、航空会社に全額返金を求めることができる。
航空会社が提供するバウチャー(今後使用できる引換券)で賠償してもらう必要はない。もしバウチャーを受け取る場合には、期限や使用できる日付、使用条件などを確認すべきだという。
しかし、乗客の都合で予約をキャンセルする場合には、当てはまらない。
また、国際線が欠航になった場合には、返金ポリシーはないことも注意が必要だ。
クレジットカード会社の旅行保険などに加入している場合には、欠航に伴う宿泊費用などを払い戻し請求をすることも可能だという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.28)