ハワイ島マウナケア山のフムウラ・トレイルで、21日午後7時頃、64歳の遭難者が救助されたとKHON2が報じている。
現地山岳救助隊のマウナケア・レンジャーズは、マウナケア山の標高1万3,000フィート(約3,962メートル)付近で、約1マイル(1.6キロメートル)にわたって遭難者の捜索にあたった。捜索には、陸軍ポハクロア訓練センターの消防救助隊員らも加わった。捜索当時、現地では激しい降雪と霙を伴うホワイトアウトが発生していたという。
遭難した人が持っていた携帯電話を通して居場所が特定され、ワイアウ湖とマウナケア・アクセスロードの間にある小洞窟で発見、救助された。自力で歩ける状態だったが、念のため病院に運ばれた。
マウナケア山に入る際は、事前にビジター・インフォメーション・センターに立ち寄り、名前や連絡先などを登録した上で、安全プロトコルについての説明を受ける必要がある。今回救助された人も連絡先などを登録していたが、登録時の電話番号が間違っていたため、遭難時に直接連絡が取れなかったという。
マウナケア・レンジャーズによると、「冬山の天候は急変しやすく、非常に危険だ。また、遠隔地のため救助隊や救急隊の到着が遅れる場合もある」とし、マウナケア山でトレッキングをする際は十分注意するよう呼びかけている。
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写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.12.24)