12月も残すところ1週間となった今、オアフ島での飲酒運転による逮捕者数はすでに昨年の合計数を大幅に超えているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ホノルル警察では、クリスマスから正月のホリデーシーズンに飲酒運転をしないよう呼びかけている。
今年1月1日から12月20日までに間に2,505人が飲酒運転で逮捕されており、死亡者や重傷者が出た事故は77件起きている。
昨年には2,072人、一昨年には3,652人が飲酒運転で逮捕されている。
ホノルル警察交通課のジェームズ・スレイター警部は「誰かがこの問題を解決してくれるとか、この問題が自然消滅するということはないのです。あなた自身や大切な家族が次の犠牲者になるかもしれません。どうかこのホリデーシーズン中、そして1年を通して安全を守るよう、自分の役割を守ってください」と述べている。
昨年にはオアフ島で54人が交通事故で亡くなっており、一昨年の51人から増加している。
また、今年の常習的飲酒運転の逮捕者は59人で、昨年の57人を超えている。
常習的飲酒運転者というのは過去10年間に3回以上飲酒運転で逮捕された人だ。
ホノルル警察では飲酒検問を今年56%増やしており、512回の飲酒検問で432人を逮捕している。
クリスマスと大晦日から元旦にかけて、ホノルル警察は検問の強化を最大限に行うとしており、グループ内で飲酒をしないで運転を担当する人を決める、ライドシェアやタクシーを利用するなどして、飲酒運転をしないよう呼びかけている。
ホノルル検察官のスティーブ・アルム氏も「飲酒運転は人を殺すことにつながります。このホリデーシーズンにホノルルの道路を安全に保つために、責任ある行動をお願いします」と述べている。
飲酒運転だけでなくスピード違反や無謀運転にも注意を呼びかけている。
ホノルル警察は今年に入って29,908件のスピード違反、948件の無謀運転、575件のレース行為、6,652件の過度なスピード違反を検挙している。
過度なスピード違反とは、法定速度を時速30マイル以上超過した場合、あるいは時速80マイル以上で運転することを示す。
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写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.12.24)