レストラン業界苦境続く
もしこのまま観光業が2021年になっても回復しなかったら、ハワイにあるレストランの半分は4月までにつぶれるだろうという調査結果が出たとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ハワイ大学の公共政策センターが、新型コロナウィルス感染拡大がレストラン業界にどれだけ打撃を与えたかという調査を行った。
ハワイ州のレストランやその他の小規模ビジネスは、連邦政府からの救済政策により支援を受け取っており、レストラン業界への支援としてハワイ州は500ドルのレストランカードを失業者に給付したが、焼け石に水という状態だという。
ハワイ・レストラン協会によると、ハワイ州にあるおよそ3,600軒のレストランのうち15%はすでにつぶれている。
「今まで30年や40年もかけて貯めてきたお金を今使い果たそうとしている小さな店がたくさんある」
名店として知られた「アラン・ウォン」、ワイキキ名物だった「トップ・オブ・ワイキキ」、地元で人気のあった「リケリケ・ドライブイン」、高級レストラン「ノブ・ワイキキ」などを含め、オアフ島でも55軒がすでに店を閉じている。
大学の調査では、レストラン業界が打撃を受けたのは、店内飲食を禁止したり収容人数を変更するなど行政が短期間で変更を行なったことも原因のひとつだとしている。
L&L・ドライブインのCEO兼社長であるブライアン・アンダヤ氏は「いつまた閉鎖になるか、ルールが変更されるか誰にもわからない」という。
「店の家賃を待ってくれる家主もいるが、結局いつかは払わなくてはいけない借金となっているだけだ」
また、レストランのおよそ半分の店で従業員を解雇せざるを得なかったという結果も出ている。
(日刊サン 2020.12.24)
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