食料品カードのトラブル多発
ホノルル市が導入した食料品カードプログラムが、カードを有効化できないという受給者からの批判にさらされているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
今月初めにホノルル市は、新型コロナウィルスの感染拡大によって深刻な経済的打撃を受けた住民に対して、500ドル分のデビッドカードをおよそ4,000枚配布した。
食料品や生活必需品を購入する支援を目的としたものだ。
しかし市がアメリカ東海岸にある業者を選定したために、冬期の厳しい嵐という気象とホリデーシーズンの配送の遅れにより納期に間に合わなくなり、カードの配布が遅れてしまった。
そしてやっとカードが手に届いた人々から、今度はカードを有効化するために業者であるMoCaFi(モビリティ・ファイナンス・キャピタル社)に電話しても、あまりにも多くの電話がかかっているためにつながらないと苦情が出ている。
「デビッドカードを有効化する方法がないんです。普通他のカードなら、オンラインでやるとか、電話で簡単に有効化できるのに」
「クリスマスはすぐそこまできているというのに、全く今のハワイで一番ひどい冗談みたいな話だ」
1時間近く電話をしたが結局つながらなかったという受給者のひとりは、ホノルル市は地元の銀行を使うべきだったと批判している。
「ニュージャージー州の会社を使ったからこんなことになって、本当に不満を感じる」
カーク・コールドウェル市長は12月22日の会見で、「カードを有効化できないというトラブルにあった皆さんと、カードの受け取りで遅れが出たことについてお詫びをしたい」と述べている。
このカードは連邦政府による新型コロナ救済金によって賄われているために12月27日が期限となっている。
議会が新しい救済法案を可決したが、このことで期限の延長が行なわれるかどうか未定だという。
(日刊サン 2020.12.23)
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