NASA(米航空宇宙局)が今週、オレンジ色のトラネコ「テイターズ」が深宇宙からのレーザー通信光を追う様子をとらえた動画を投稿し、話題になっている。
テイターズは、カリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所の職員が飼っている3歳のネコ。AP通信によると、テイターズが追う赤いレーザー通信光は、約1,900万マイル(3千万キロメートル)離れた場所にあるNASAの宇宙船「プシュケ」から実験的に地球へ送られた。プシュケからのレーザー通信は、超高精細ビデオとして最大速度267メガビット/秒で送信され、カリフォルニア工科大学のパロマ天文台に2分弱で到達した。
NASAでは現在、火星の有人探査に向け、宇宙飛行士を再び月に送る計画が進められているが、その一環として深宇宙からの通信状態を改善する試みが行われている。
ネコ動画のレーザー通信システムによるデータ送信は、地球から遠く離れた宇宙船が現在使用している無線通信システムに比べ、最高で100倍の速度になる可能性もある。
プシュケは現在、火星と木星の間にある小惑星帯に向かっている。
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