マウイ島火災で家を失った被災者らが20日、住宅不足の長期化に抗議するデモ行進と集会を行なったと、ハワイ・ニュース・ナウが報じている。
「マウイ・ファミリー・ファースト」と銘打ったデモは、マウイ島北西部カアナパリで行われ、数百人が看板を掲げながらカアナパリパークウェイまで行進した。
支援団体の「Lahaina Strong」、 コミュニティグループ「Hotel workers with the International Longshore and Warehouse Union」や「Unite Here Local 5」も参加。火災から4ヶ月以上経った現在も仮住まいを強いられている被災者らに「人間らしい尊厳ある住宅」を提供するよう求めた。
「マウイテナント労働者協会」のクリズナ・バユダン氏は、火災で家を失って以来、5回の引っ越しを余儀なくされた。バユダン氏は「次の引っ越しの時期も、どこに住むのかも分からない状態。家と呼べる場所がない」と話した。
Lahaina Strongのメンバーらは、先月10日からカアナパリリゾート付近でキャンプをしながら暮らしており、連邦政府と州政府が、被災者らに住宅問題の適切な解決策を提示するまで同地に留まると主張している。
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画像:stock.adobe.com / Tonktiti
(日刊サン 2023.12.21)