ハリケーンが直撃する可能性があるにもかかわらず、オアフ島で避難シェルターとして指定されている場所のほとんどは学校だ。そしてそれらの学校は、大型ハリケーンの直撃に対応するように強化された建物ではない。
そのことに危機感を抱いたドッティ・ケリー・パドック氏とエラ・シロスキー氏は、もっと安全なコミュニティー・センターを建設しようという活動を始めた。
両氏は「フイ・オ・ハウウラ(Hui o Hauula)」という非営利団体を立ち上げ、今この団体では、連邦緊急事態管理庁(FEMA)から助成金を受け取るために必要とされる、建設費の25%を確保するための活動を行なっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
カテゴリー5のハリケーンが直撃しても耐えうる堅固な建築物を建設するためにはおよそ2,500万ドル(およそ33億円)が必要だ。現時点で地域コミュニティーや州、個人や企業からの寄付によって140万ドルほどが集まったという。
来年度のホノルル市の予算からこのプロジェクトに対する助成金が支出されるかどうか、リック・ブランジャルディ市長の承認を待っている。
市長は次のようにコメントしている。
「市民のみなさんにはそれぞれの思いがあります。地域コミュニティーが協力して何かを改善しようという試みは素晴らしいことです。地域の方々が率先して行動し、問題点を提示してくれれば、私たちもそれに対して動きをとることができます」
市長はホリデー明けにも詳細を検討するためにチームを編成するとしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.21)