キラウエア火山 噴火
12月20日夜午後9時30分ごろ、キラウエア火山山頂近くのハレマウマウ・クレーターから噴火が始まり、夜空がオレンジ色に染まったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
21日朝6時すぎ、ハワイ火山観測所のスタッフとともに働いているハワイ郡の市民防衛担当者の発表によると、クレーターの内部における噴火は鎮静化しているという。
アメリカ地質調査局によると、「溶岩のたまりはクレーター内にとどまっているが、3つの噴出口のうち2つはまだ活動を続けている。今回の予期せぬ噴火による大きな脅威はなく、溶岩がクレーターの中にとどまり外部へ流れ出さない限り避難の必要はない」とされている。
観測所の科学者によると、住宅がある火山東の下部地域が危険となるような噴火活動の危険性は少ないという。
21日午前1時ごろには溶岩は165フィートの高さにまで立ち上っており、航空機に対して周囲の飛行を禁止する命令が出されていた。
今回の噴火によりハワイ島南部の一部には大量の火山灰が降下する可能性が心配されていたが、今回の噴火は主に水蒸気が放出されたと見られ、火山灰やその他の降下物はあまりないという。
ハワイ島では日曜夜にマグニチュード4.4の地震が観測されていたが、震源地が深かったために大きな揺れはなく、津波の恐れもなかった。
キラウエア火山は2018年に大きな噴火を起こして、数百軒の住宅が破壊されている。
現在も活発な火山活動が見られ、特に今年9月からは活動が活発化していた。
(日刊サン 2020.12.21)
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