観光地として人気の高いオアフ島東部のラニカイビーチを訪れる観光客の違法駐車が問題になっている。地元住民らが違法駐車の多いスペースに岩を置いて駐車を防ごうとしたが、それも違法であるため、当局が該当の岩を取り除いたとハワイニュースナウが報じている。
ラニカイビーチ在住のナイノア・ギブソンさんは、家の敷地の外側にある車道に面したスペースに岩を置いたものの、ホノルル市が派遣した業者に岩を取り除かれたという。
ギブソンさんによると、今月14日、7人の男性が3台の大型トラックとブルドーザーを使い、岩を取り除いた。
市は「許可計画局に苦情が来たため、該当の岩を取り除いた」と述べている。岩が取り除かれる以前、ギブソンさんは半年間にわたり、市から下記の内容の警告文を複数回受け取った。
「歩道に岩、植物、ロードコーンなどを置くことは許可されていません。私たちは岩についての苦情を受け、検査のための職員を派遣しました。その結果、該当の岩が歩道を妨げていると判断されたため、違反通知(NOV)を発行した次第です。その後行われた検査でも岩が置かれていたため、計画許可省(DPP)は、施設メンテナンス局に岩を除去するよう作業指示書を提出しました。かかる費用については、市が住宅所有者に請求することになります」
ラニカイビーチの違法駐車問題は数十年に及んでおり、地元住民らはホノルル警察署の違法駐車取締りの強化を求めている。ギブソンさんは、「岩を元の場所に戻そうとは思わないが、この出来事が違法駐車問題の再考のきっかけになることを願っている」と話した。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.20)