【ハワイニュース】州知事、ホームレス救済対策の次期責任者を発表 前任のコシバ氏に替わりミズノ氏が就任
ジョシュ・グリーンハワイ州知事は、20日午前に行われた記者会見で、ジョン・ミズノ州下院議員が、来年1月2日からホームレス救済対策の責任者に就任することを発表した。前任はジェームズ・コシバ氏。
米連邦政府は、先週発表した報告書の中で、国内のホームレスの人数が過去1年間で12%増加したことを明らかにした。報告書によると、ハワイ州は慢性的なホームレスの割合が国内で最も高く、シェルターなどの公の宿泊施設以外に滞在するホームレスの若者の割合が国内で3番目に高い。
ミズノ氏は今後、グリーン政権が掲げる「保護下にない州内のホームレスを半減させる」というイニシアチブの責任者として、ホームレス問題に取り組むことになる。ミズノ氏は記者会見で、「ハワイのホームレス問題について、真に取り組むことができた政権はこれまでになかった」と述べ、グリーン氏が知事に就任して以来、過去1年間に行われたホームレス対策は「功を奏している」と評価した。
またミズノ氏は、州が長年行ってきたホームレス問題への取り組みにおいて、改善すべき点があったかどうかという質問に対し、「ホームレス問題は非常に複雑だが、その答えは非常に簡単だ。テキサス、カリフォルニア、ニューヨーク、フロリダの各州が効果的な対策マニュアルを創案できていたら、現在、既にホームレスはいなくなっているはずだ」と見解を述べた。
ミズノ氏は、「これから実行しようとしていることは、ホームレス問題の歴史を大幅に変える可能性がある」と述べた上で、知事について、「住宅問題や救急外来者数超過問題に対して、既成概念に囚われない対策を講じ、具体的な成果を挙げている」と称賛した。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.20)