【世界のこぼれ話】チキンナゲットを喉に詰まらせた客 15歳店員が救う ミネソタ州
シドニー・ライリーさん(15歳)は、ミネソタ州エデン・プレーリーにあるマクドナルド のドライブスルーでアルバイトをしている。
ある日ドライブスルーの窓口で働いていてお金のやり取りをしていた際、運転席にいた女性が購入したチキンナゲットをすぐに口に入れて喉に詰まらせた。
女性はひどく咳き込み始めてあっという間に呼吸困難の様相となっていったが、助手席にいた娘はどうして良いかわからず呆然としていた。
それを見ていたシドニーさんの対応が素晴らしかった。
彼女はドライブスルーの窓から外に飛び出して、助手席に座っていた娘に対して911通報をするように伝えると同時に、窒息しそうな女性を車から外に引っ張り出してハイムリック法と呼ばれる腹部突き上げ法(窒息に対する応急手当)を施したのだ。
周囲にいた人と共に2人で交代しながら手当てを続けて、無事にチキンナゲットが喉から出てきたという。
現場に駆けつけた警察官はシドニーさんの機転と行動力に感謝して、報奨金を渡したとフォックス・ニュースが伝えている。
エデン・プレーリー警察では現場で働く警察官に50ドルを支給しており、報奨に値する行為があった場合に使用するようになっている。
今回2人の警察官はそれぞれにその50ドルをシドニーさんに渡して、合計100ドルが報奨金として与えられた。
シドニーさんは地元テレビの取材で「最悪の状況になるところでしたが、女性が助かってよかったです。社会に貢献できたという感じで嬉しく思います」と述べている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.12.20)
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