このホリデーシーズンに、全米の空港での旅行者数は例年より多くなる見込みだが、ハワイでは若干軟調になりそうだとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
米国運輸保安庁(TSA)は、サンクスギビングの休暇中に旅行者が増加し、クリスマスを控えてさらに増え、最も忙しくなるのは21日(木)と22日(金)、そして28日(木)と29日(金)だと予想している。
ハワイ州の空港は、州外からの旅行の需要増加と地元の旅行者の増加の組み合わせにより、ここ最近よりも忙しく感じられるかもしれない。しかし、ハワイの旅行業者は、8月8日のマウイ島の山火事以前から軟化していた州全体の観光は、例年のホリデーシーズンの記録を更新することはないだろうと見ている。マウイ島は驚異的な経済的損失から立ち直り始めてはいるが、ホリデーシーズンにはそこまで改善せず、2024年になるまで目立った回復は期待できないとされている。
「プレザント・ホリデーズ」社の社長兼CEOであるジャック・リチャーズ氏によると、ハワイの今シーズンの予約は2022年と比べて2桁減少しているが、カリブ海、メキシコ、ヨーロッパへの予約は増加しているという。同氏は、「もっと好調になると予想していたが、山火事のために実現しなかった。また、旅行アドバイザーがマウイに案内した旅行者たちから、たくさんのテントやビーチでキャンプしている人々を見て驚いている、というネガティブなコメントをもらうようになった」と語った。
ラハイナの復興と回復に取り組む団体「ラハイナ・ストロング」は、11月10日以来、ホエラーズ・ビレッジ前のカアナパリ・ビーチのパブリック・アクセス部分にテントを設営している。伝統的な権利の行使の一環として、テントを一晩中張れるように釣り竿を立てている。先週のビーチ占拠は当初の3分の2ほどの規模に拡大し、グループはハワイ王朝の国旗(いくつかは苦痛を象徴するために逆さまに吊るされている)をビーチに沿って様々な間隔で配置していた。
ハワイホテル協会のジェリー・ギブソン氏は、ホリデーシーズンの低迷はマウイ島に限ったことではなく、ホテル稼働率は78%から82%で推移していると述べた。「ワイキキを車で走っていても、普通ではないことがわかる。通常のホリデーシーズンは90%から92%の客室稼働率になるが、今年はほとんどのホテルの客室稼働率は80%台半ばだ」
ギブソン氏は、オアフ島での落ち込みは、マウイ島効果に加え、国際市場の低迷が続いているためだと述べた。カウアイ島とハワイ島は、オアフ島とマウイ島よりも若干好調だが、「全体的にはあまり良いとはいえない」と語った。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.19)