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【ハワイニュース】ハワイの高校生 20%が卒業が危うい状況

新型コロナウィルス感染対策として昨年から長期にわたり学校が閉鎖され、子供たちは自宅で遠隔授業を受けることを余儀なくされた。

子供たちの学業の状況についての最新報告では、ハワイ州の全ての公立学校のおよそ10%が算数・数学および英語(国語)の授業で遅れをとっていると言われているが、高校生のおよそ20%が卒業が危ぶまれる状況だとKHONが伝えている。

授業についていけなくなった生徒たちは学校に来なくなり、欠席が多くなってしまったという。

高校を卒業しているかどうかは将来の仕事の選択などで大きな影響を与える問題だけに、授業についていけなくなった子供たちを再び学業に専念させ、高校卒業に向けて支援することが必要だ。

暫定教育長のキース・ハヤシ氏は、ハワイ州教育局は生徒が必要としている支援をする必要があると述べている。

各学校でも対応をしていないわけではないが、簡単なことではないという。

ワイアナエ高校のレイ・ピケルニー・クック校長は「昨年生徒たちは全く学校に来なかったことで、学業だけでなく、学校生活を送ること自体に慣れなくなってしまったのです。今年学校での対面授業が再開されてから最初の学期は、クラスでの感情的な問題で多くの子供たちは指導が必要な状態でした」と述べている。

ワイアナエ高校としては、生徒に精神的支援をして慢性的に欠席を続けている子供たちが授業に出席できるようにすることに重点を置いて対応しているという。

「学校ではソーシャルワーカーの人々とともにカウンセラーや事務局の職員が欠席を続けている生徒の家庭を訪問して、保護者とも接触をしています。そして、生徒たちに直接会って学校に来るよう勧めています」

教職員組合でも、生徒たちとの対話は、学業を続けさせて卒業に導くためには欠かせない重要なものだとしているが、教育局が全ての学校と教師が行うべき詳細な対応計画を作成するべきだとしている。

「コロナ対策として連邦政府からの支援金を受け取るために教育局が作成した計画はそれまでのものとほとんど同じです。ただサマースクールとアフタースクールのプログラムを追加して、生徒の学業支援について言及しただけのように思えます。状況を良くするために何をどうするのか、そのためにいくら予算が必要なのかについては全く言及していません」とハワイ州教職員組合のリサ・モリソン氏が述べている。

教育委員会は再度の緊急予算を承認しているが、それがどのように使われるのか懸念が残るという。

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2021.12.17)

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