【世界のこぼれ話】クリスマスのお願い「お母さんの店にお客さんが来ますように」 イリノイ州
イリノイ州グレンビュー市に新しいタコスの店がオープンした。
家族経営の小さな店だが、客がなかなか来ない。
12月の初め、娘のイザベルさんがTikTokに動画を投稿した。
動画には誰もいない店内の様子が映され、以下のメッセージがついている。
「毎日、お客さんがやってこないかとドアを眺めて待っているお母さんを見るのは、私にとってとても辛いことです。クリスマスのお願いです。お母さんの店にお客さんが来ますように」
この動画が大反響を呼んだとフォックス・ニュースが伝えている。
3950万回も再生され、店名のハッシュタグは1,400万回使われた。
動画を見た人々が店に押し寄せ、イザベルさんの願いは聞き届けられたというわけだ。
イザベルさんはその後、店を支援してくれた人々に感謝の気持ちを伝えるために次のような投稿をした。
「フォロワーの皆さん、店に来てくださる皆さん、ありがとうございます。今、店は忙しくなりすぎて注文に追いつかない状況で、ご迷惑をおかけしています。母と私だけでやっていましたが、従業員を雇ってチームで対応しようとしています。電話での注文やオンライン注文は、1時間前にしてもらえるとありがたいです」
イザベルさんの母親はラオスからの難民で、アメリカでメキシコ人男性と結婚した。義母からメキシコ料理を習い、その時のレシピがレストランで使われているという。
「私たち家族は2つの文化と料理を大事にしています。それを皆さんとシェアできてとても嬉しい。私は、ラオス人とメキシコ人の家族であることを誇りに思います」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.16)