カポレイにカジノ建設を検討
ハワイ州政府にあるハワイアン・ホーム・ランド局(DHHL)はプリンス・クヒオとアメリカ議会によって設立され、ハワイ先住民のための施策の提言などを行なっている。
9名からなる委員会はハワイ州のそれぞれの島から選出され、そのうち少なくとも4名は先住民の血を25%以上受け継いでいなければならないとされている。
DHHLはカポレイにある先住民の土地として20万エーカーを超える土地を管理しているが、そこにカジノリゾートを建設する計画があり、委員会はそれを検討するとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
12月15日にDHHLのウェブサイトに発表されたこのニュースは、驚きを持って迎えられているという。
来週開催される委員会で、オアフ島東部における開発が進む中でカジノリゾート
建設計画があり、それを承認するかどうかという提案を検討する予定だ。
詳細については不明だが、ハワイ州ではキャンブル行為は法律で禁止されており、ハワイにカジノ・リゾート建設という概念自体がショックを与えている。
DHHLが来週月曜と火曜に開催される委員会において話し合う予定の題目をウェブサイトに掲載したために、この問題が公になった。
詳細は掲載されていないが、題目は副委員長であるタイラー・ロケパ・ゴメス氏によって提案されている。
「新型コロナによって州経済は大きな打撃を受け、先住民の人々の暮らしを向上させるには収入を生み出すことがどうしても必要だ。そのために大胆な施策を提案する」
昨年まで8年間委員を務めていたマイク・カヒカナ氏をはじめとしてこの提案に批判的な人々が声を上げている。
「ハワイ先住民が無視されてきた歴史が今また繰り返されようとしている」
(日刊サン 2020.12.16)
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