リック・ブランジャルディ市長が12月14日に署名をして、新しいホテル税が正式に成立したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
新しい税収のうち、およそ58%は市の一般歳入に、およそ33%はホノルル高速鉄道に振り分けられることになっているが、残りのおよそ8%は観光によって影響をうける公園やビーチといった自然資源の支援に当てられる。
新しい税金の徴収によってホノルル市にはおよそ8,600万ドルが入ると予想されている。
ハワイ州では現在10.25%のホテル税が州によって徴収されており、今回の3%はホノルル市による徴収となる。
以前、ハワイ州が徴収したホテル税のうち、およそ1億3,000万ドルが毎年各島に配分され、ホノルル市はその中からおよそ44%にあたる4,500万ドルを受け取っていた。
しかし新型コロナウィルス感染で経済的な打撃を受け税収が激減したハワイ州は、今年の州議会でホテル州税の各島への振り分けの中止を決議し、その不足分を補うために各島がそれぞれ新しいホテル税を訪問者に課すことを可決した。
オアフ島の新しいホテル税は、バケーションレンタル、ホテル、タイムシェアなどの宿泊施設から徴収されることになり、訪問者が直接宿泊費用を支払わない場合には旅行代理店やパッケージツアー会社から徴収されることになる。
今回のホテル税導入に関する審議では、ホノルル市議会は新しいホテル税を予算超過で苦しむホノルル高速鉄道に振り分けるかどうかを審議し、6対3で可決したという経緯がある。
ホノルル高速輸送(HART)の暫定CEOであるロリ・カヒカナ氏は今回の追加出資に対してブランジャルディ市長に感謝の意を表明している。
カポレイ東部からアラモアナ・センターまでの20マイルの鉄道プロジェクトは、完成までにはまだ19億7,000万ドルの赤字に直面している。
ブランジャルディ市長は12月13日に行われたライブストリーム「スポットライト・ハワイ」のインタビューで、今回のホテル税による追加出資によりシビック・センターまでの鉄道建設は十分な予算を確保できるが、そこからアラモアナ・センターまでの残り部分に対する予算ついてはまだ問題が残っていると述べている。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.12.15)
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