12月14日(火曜日)のハワイ州の新型コロナウィルス感染者数は214人、そのうちオアフ島内の感染は169人だったと発表された。
一時期は100人を下回ることが続いたものの、ここに来て増加傾向に転じているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ハワイ州衛生局は、サンクスギビングの週末から121%の増加だという。
医療関係者は、規制が緩和されたことや、サンクスギビングからのホリデーシーズンで人々が集まるようになったことなど複数の要素が原因とみている。
一方、重症化による入院については現在はまだ低いままの状態だが、今後については懸念しているという。
プレミア・メディカル・グループのスコット・ミスコヴィッチ医師は「2回のワクチン接種ではオミクロン株の対応として十分ではありません。その前のデルタ株の時ですら、免疫力が低下していました。来年1月から4月に大きな波が来る可能性があります」と述べている。
今回の感染増加が医療システムに影響を与えるかどうかはまだ不明だが、ワクチン接種率が高いため、緊急治療が必要な重症患者は少ないだろうとみられている。
カウアイ島の衛生局長のジャネット・ベレマン医師は「新型コロナウィルス感染で入院が必要になるほどに重症化するまでには、感染から2週間以上かかります。現時点では今回の感染数増加が入院数増加につながるかどうか、何とも言えません」と述べている。
ハワイ州ではおよそ286,000人が3回目の追加接種を既に受けている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.12.15)
シェアする