現在、ユダヤ教の年末の祝祭であるハヌカー/ハヌカの期間中だが、全米の傾向と同様、ここハワイでもヘイトスピーチが増加しているようだ。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、ユダヤ教の会堂であるシナゴーグを標的にした爆破予告と、H-1フリーウェイの道路標識にユダヤ人嫌悪を示す落書きが発見されたという。
H-1での落書きは、ダビデの星と鉤十字がスプレーで描かれており、約10マイル(約16キロ)にわたって続いている。ダビデの星はユダヤ人の信仰とイスラエル国家を象徴するシンボルであり、鉤十字は600万人のユダヤ人を虐殺したナチスのシンボルであることから、ユダヤ人及びイスラエルを標的にしたヘイトスピーチと見られている。
ハワイ州運輸局(DOT)のエド・スニフェン局長は、「2006年から当局に勤務しているが、このような反ユダヤ的な落書きやヘイトスピーチを見たのは初めてだ」と語った。なお、今のところ逮捕者は出ていないが、犯人が見つかった場合、清掃費用や罰金が科せられる可能性がある。
イスラエルとハマスの間で武力行使が始まって以来、ヘイトクライムは増加の一途をたどっている。KHON2の報道によると、先週末、エマヌエル寺院をはじめとするシナゴーグを脅迫するメールが警察とFBIに報告されたという。
エマヌエル寺院のチェリ・ワイス司祭は、「法執行機関だけでなく、他の信仰指導者やここに住む他の個人からも、私たちは支援を受けている。私たちに連絡し、彼らがどれほど気にかけているかを知らせてくれたことは、本当に意味のあることだ」と述べた。
昨年、ハワイでは33件のヘイトクライム事件が報告されたが、クレア・コナーズ連邦検事によると、これらの事件は過小報告されているという。FBIは、ヘイトクライムを発見した場合、法執行機関に報告することを奨励しており、911で地元警察に通報した後、tips.fbi.govまたは電話800-CALL-FBIに連絡するよう一般市民に求めている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.14)