クリスマスまで2週間を切った今、マウイ島のサルベーション・アーミーの募金活動が34%の達成率であるとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
サルベーション・アーミーといえば、ショッピングセンターなどでベルを鳴らして募金を呼びかける人々が思い浮かぶ。いわゆる「社会鍋」だが、アメリカでは「レッド・ケトル」と呼ばれている。
募金活動を行っているのはボランティアの人々だ。
マシュー・カイリホウさん(73)は、50年近くもこのボランティア活動を続けているという。
「私が手助けをすることで、サルベーション・アーミーが多くの恵まれない人々を救うことができる。若い頃、尊敬する教会の牧師にボランティアに誘われたのがきっかけで、それ以来毎年参加している」
カイリホウさんは友人と共に、月曜日と水曜日の夜、カフルイのウォールマートの外で活動している。
彼がウクレレを、友人がギターを演奏し、もう1人がベルを鳴らしており、周囲の人々にクリスマス気分を味わってもらいたいという。
サルベーション・アーミーでは、全ての募金活動をボランティアに頼っており、恵まれない人々への支援を行っているが、活動はクリスマス前だけではない。
同団体マウイ支部のスティーブン・ハワード氏は、「今年のテーマは『Love Beyond (超越する愛)』で、クリスマスを超えても皆さんの愛が必要だという意味だ。クリスマス時期に多くの支援活動を行うが、来年になっても愛と支援が必要だ」と述べている。
サルベーション・アーミーは、全米でおよそ2,500万人の支援をしており、世界中131カ国で活動を展開している。
「パンデミックが終わっても、支援を必要とする人の数は増加している。クリスマスに皆さんができる範囲で募金してくれれば、我々はそういった人々を支援することができる」
カイリホウさんは、「神から与えられる命の限り、ボランティアの仕事を続ける。参加を希望するなら、サルベーション・アーミーに連絡を」と語っている。
同団体のレッド・ケトル募金活動は24日まで行われる。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.13)