「ワクチン接種は重症化防止に有効」専門家
12月11日現在、ハワイ州の新型コロナウィルス新規感染者数の7日間の平均は108人、陽性率は1.6%だった。ハワイ州保健省(DOH)によると、ナイトクラブ「スカーレット・ホノルル」に関連する新規感染者数は27人確認されている。また、特定の感謝祭の集まりに関連する感染者数は16人で、うち1人がオミクロン株によるものだった。双方のクラスターについて、現在調査が行われている。
DOHは、先月末新たに確認された変異種のオミクロン株による新規感染者が、今後数週間でデルタ株による新規感染者よりも増加すると予測している。オアフ島では、現在までに12人のオミクロン株による感染者数が確認されているが、そのうち8人はワクチン接種済みで、1人はブースター接種を受けている。全員症状は軽く、入院患者はいないという。
KHON2の報道によると、疫学専門家のサラ・ケンブル氏は、「今週中にもオミクロン株についての新たな研究結果が発表される見込み」との見解を示している。一方、ロサンゼルスの集中治療医、マイケル・ダイノー医師は、「南アフリカのデータでは、オミクロン株による新規感染者数は1~2日ごとに倍増している。倍増頻度が1~5日だったデルタ株と比較すると、感染速度が速い」と話した。
10日、CDCは米国で最初に報告されたオミクロン株による感染者43人に関するデータを公表した。それによると、43人中34人はワクチン接種済みで、14人はブースター接種済み、6人は過去に新型コロナに感染したことがあり、入院したのは1人だった。また、40人に咳や疲労感、発熱、鼻水などの症状があり、そのうち3人に味覚や嗅覚を失う症状があった。
ケンブル氏を含む多くの専門家は、ワクチン接種がウィルスによって重体になることを防ぐための大変有効な手段であることは変わらないとの見解を示している。ダイノー医師は、「ファイザー社製ワクチンの場合、すべての変異株の感染に対するブースター接種後のワクチンの有効性は76%になると見込まれている。ブースター接種を受けることは引き続き奨励されている」と話した。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.12.13)
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