フロリダの爬虫類園「ゲーターランド・オーランド(Gatorland Orlando)」で、非常に珍しい白変種のワニが誕生したとAP通信が伝えている。
ゲーターランド・オーランドが7日(木)に発表した内容によると、白いワニの赤ちゃんは19.2インチ(49センチ)のメスだという。ゲーターランドの社長兼CEOであるマーク・マクヒュー氏は、声明にて、「これは珍しいことこの上ない」とし、数少ない白色ワニの一匹として歴史に名を刻むことになったと述べた。
ゲーターランドでは、このワニの名前を一般公募している。このワニは、1987年にルイジアナ州の沼地で発見された白変種のワニの巣の子孫だという。今回誕生した個体は青い目をしており、これらのワニの子孫として初めて記録された真っ白なワニだ。マクヒュー氏によると、この巣にいた7匹のワニのうち、3匹がゲーターランドで暮らしているという。
白変種のワニ(リューシスティック・アリゲーター)は、アメリカアリゲーターの中で最も稀な遺伝的変異によって生まれる。白変種はアルビノと混同されることがあるが、ピンク色の目を持ち、色素が完全に失われている個体を指す。
(※訳注:アルビノ:遺伝子の異常によりメラニンを生成することができない。白変種:正常な遺伝子情報により体色が白くなる)
今回誕生した白変種のワニは、ほかの正常な色の兄弟とともに、来年早々に来園者にお披露目される予定となっている。マクヒュー氏は、「しかし今のところは、彼らの健康と成長を注意深く観察できる場所で、安全に飼育を続けている」と述べている。
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.12)