ハワイ州法執行局は、5カ月前に違法花火タスクフォースを発足させ、現在その証拠を保管するための秘密の場所を持っている。違法花火はハワイでの組織犯罪を助長する要因となっており、その取り締まりが強化されているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
違法花火タスクフォースは、これまでに3000ポンド(約1.4トン)の違法花火を押収している。法執行局のジョーダン・ロウ局長は、違法な打ち上げ花火は新年のお祭りを祝うのに人気となっているが、安全ではないとし、「率直に言って、花火を家の中やガレージに保管すべきではない。家の中で火がついたら、深刻な被害をもたらすことになる」と述べた。
州では、これから年越しや新年に向けて違法花火が増えることを懸念し、市と州及び連邦の協力により不要花火の回収イベントを開催する。このイベントは恩赦となり、持ち込む花火が違法であったとしても処罰を受けることはなく、個人情報などについて質問されることもない。
花火の回収は、17日(日)午前10時から午後2時まで、以下の消防署で行われる。
●カカアコ:555 Queen St.
●ワイパフ:94-121 Leonui St.
●カポレイ:2020 Lauwiliwili St. (コストコの近く)
●ミリラニ・マウカ:95-1990 Meheula Parkway
今回の花火回収イベントでは、爆竹、線香花火、噴水、クラッカーボール、空気砲弾、空気チューブ、ローマンキャンドル、ケーキ、ロケット花火を持ち込むことができる。なお、自作花火や改造花火、即席爆薬、銃、弾薬は受け付けない。
国土安全保障省捜査局(Homeland Security Investigations)の特別捜査官であるジョン・トボン氏は、「花火について市民に伝えておかなければならないことは、違法花火はここハワイ州の組織犯罪の燃料になるということだ」と語り、ハワイへの花火の密輸に利用されているのとまったく同じ方法が、銃や麻薬、その他の危険物の密輸にも利用されていると説明している。
なお、違法花火の回収イベントに花火を持ち込む際、花火は車のトランクか後部の容器に入れなければならない。また、係員が回収する間、本人は車内にいなければならない。
花火回収イベントへのお問い合わせは、808-837-8470までお電話を。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.12.12)