10日(日)、第51回ホノルルマラソンが開催された。午前5時にアラモアナ・ビーチ・パークからスタートし、ダウンタウンからハワイカイ、そしてワイキキに戻る26.2マイル(42.195キロ)の過酷なレースに2万7000人以上のランナーが参加したとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
男子ではケニアのポール・ロニヤンガタ氏が2時間15分42秒で、女子ではケニアのシンシア・リモ氏が2時間33分01秒で優勝した。2人には純金の優勝メダルが贈られた。
また、ジェレミー・モーガン氏は2時間37分43秒でハワイ在住完走者のトップとなった。同氏は、「大きな目標は、ベストを尽くすことであり、このレースのために何カ月もハードなトレーニングを積んできた。この島の他のトップランナーもたくさん知っているし、私たちが接戦になることは分かっていた。レースで何が起きたのかは、ご覧のとおりだ」と語った。
今年のホノルルマラソンには、日本から9500人以上のランナーが参加しており、パンデミック前の数字には及ばないものの、2022年の2倍となった。ホノルルマラソンの日本事務局は、日本人ランナーグループ、特に英語が話せなかったり、ハワイの事情に詳しくない初参加者のニーズに対応した。同事務局のタカユキ・マツモト氏は、「ハワイの気候はとても暑く、脱水症状に陥る人が多いため、水分補給をするよう促すなど、ハワイをよく知らない人へのアドバイスを行っている」と語った。
パンデミック以前は、ホノルルマラソンは毎年約1億3000万ドルの訪問者消費額を生んでおり、日本からのランナーが全体の半数以上を占めていたが、今年はその約70%が戻ってきた。マツモト氏は、「円安の影響が大きく、移動の手配も大変だ。日本からのフライトは、以前は日本のオフィシャルエアラインが日本全国から多くのフライトを運行していたが、現在は便が非常に限られており、そのため価格も高騰している。それに、ハワイの物価は、彼らが慣れ親しんでいるものに比べて高い」と語った。
それでもなお、ワイキキは盛況を見せている。マツモト氏は、日本からの参加者はただマラソンをするのではなく、ハワイのホスピタリティを楽しみに来ているのだと説明した。また、ホノルルマラソン会長のジム・バラハル氏は、「去年の倍の参加者があり、とてもワクワクしている。ワイキキや街を歩いていても、こんなに盛り上がっているのは何年ぶりだろう」と語った。
ホノルルマラソンは、米国内最大級のマラソン大会であり、制限時間がなく、参加者全員が完走できる唯一の世界的マラソン大会となっている。
シェアする
画像:Nikkan San
(日刊サン 2023.12.11)