お父さんに乾杯
お父さんがガンで亡くなった時、マット・グッドマンさんは15歳だった。
息を引き取る前にお父さんは10ドル札をお姉さんに渡して、マットさんの21歳の誕生日にこのお金で最初のビールを買うようにと渡してくれるよう頼んだ。
そして6年後のマットさんの21歳の誕生日までその10ドル札は大切に保管されたのだ。
そしてマットさんは21歳の誕生日にソーシャルメディアに投稿をした。
「6年前に亡くなった父は、僕の21歳の誕生日にビールを買ってあげようとこの10ドル札を姉に預けた。そして今日、僕は父が好きだったバドワイザーライトを父の金で買った。乾杯、お父さん」
そのツイートには10ドル札の写真と、ビールを飲むマットさんの写真も一緒に投稿されていた。
このツイートは反響を呼び、50万個の「いいね」がついたのだ。
バドワイザー社はこのツイートに気がついて、ツイートした。
「マットさん、君のお父さんに乾杯。お父さんは君に最初のビールを買ってくれた。次は我が社の番だ」
そしてマットさんはたくさんのビールをバドワイザー社から受け取ったという。
マットさんのその後のツイートでは、マットさんにビールを買ってあげたいという申し出がいくつもあったが、その申し出を丁重にお断りをして、その代わりにお金をガン研究所に寄付して欲しいと頼んだとフォックスニュースが伝えている。
息子とビールを一緒に飲む夢は叶わなかったけど、お父さんの思いはマットさんにしっかり伝わったはずだ。
バドワイザー社もなかなかやるじゃないか。
写真:monticello _ Shutterstock.com
(日刊サン 2020.12.10)
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