毎年3月に行われているホノルル・フェスティバルの主催者は、新型コロナウィルス感染抑制のために来年の開催を見合わせることにしたと12月8日(水曜日)に発表した。
3月11日から13日まで開催予定だったフェスティバルは、これで3年連続で中止となる。
このフェスティバルは1995年から2019年まで24年間毎年開催されていた。
ホノルル・フェスティバル協会のヒロユキ・キタガワ氏は「来年3月のホノルル・フェスティバルの開催について協会内で協議した結果、この冬にデルタ株の感染数がまだ世界で高い数値であること、そしてオミクロン株が新しく確認されてきたことを考えると、開催を進めるべきではないと判断いたしました。来年のフェスティバルの中止は本当に残念ではありますが、人々の健康を守るためには適切な判断です」と発表した。
オアフ島では今までに3件のオミクロン株感染が確認されており、いずれの感染者も州外への旅行はしていない。
また、ハワイ州衛生局ではさらに8件の感染の疑いを調査している。
ホノルル・フェスティバルの準備には数ヶ月にわたる計画準備と輸送が関連しており、かつ多くのボランティアに支えられているため、直前の中止という事態を招くことを避け、今回の早めの中止の決断となったようだ。
ホノルル・フェスティバルは日本は太平洋沿岸地域を中心に世界から数千人の観客を毎年集める大イベントだ。
100以上のグループが音楽やダンス、アートを披露し、それぞれの文化と人種の絆を深める素晴らしいパフィーマンスと、ワイキキでのパレードや長岡花火大会を多くの地元住民も楽しみにしてきたが、主催者側は多くの人々が集まり混雑するイベントは社会的距離の観点から適切でないと判断した模様だ。
写真: Yi-Chen Chiang _ Shutterstock
(日刊サン 2021.12.9)
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