天国への階段 修復に向け
「天国への階段」というニックネームで知られるウィンドワード山腹にある非常に人気の高い(現在閉鎖されているためハイキングは違法となる)ハイク階段は、今年4月にカーク・コールドウェル市長により修復計画が発表された。
ホノルル市が土地を購入して、非営利団体もしくは営利企業に修復と運営を依頼する予定だが、その費用と維持費、警備費など合わせて100万ドルかかると予想されている。
その全額は12年分の入場料でまかなうことになっているが、その計画についてホノルル市議会が検討を行なったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ガイド付きのハイキングや教育プログラムについても検討されたという。
ハイク階段の再開については、「新型コロナで打撃を受けたハワイの観光業にとっても、非常にユニークな体験ができるアトラクションとなる」と歓迎をしている人々がいる一方、登り口が住宅地の中にあるために、勝手に庭に入って写真を撮ったり、家の前に駐車したり、ゴミを捨てていくなどの問題が起こっており、近隣住人は強く反対している。
また救助のために消防隊や救急隊がサイレンを鳴らして住宅地に入るために、階段への入り口は住宅地内でないところにして欲しいという意見もある。
また、市長の計画では費用は全て入場料やツアー料金などで賄われるとなっているが、本当に市財政に影響がないのか訝る議員もおり、今回の市議会では市長の計画を否決しなかったという内容にとどまっている。
いずれにせよ詳細は来年1月2日から新しい市長に就任するリック・ブランジャルディ氏に委ねられることになる。
もし最終的に承認された場合、修復再開には数年かかると言われている。
(日刊サン 2020.12.08)
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