米ベーカリー・レストラン・チェーンの「パネラ・ブレッド」は、同社の飲料のひとつである「チャージド・レモネード」が2人目の死亡を引き起こしたとされ、新たな訴訟に直面しているとNEXSTARが伝えている。
デラウェア州で提出された裁判文書によると、フロリダ州フレミング島に住む46歳のデニス・ブラウン氏の遺族が、同氏の10月の死についてパネラ・ブレッドを訴えている。遺族によると、同氏は10月9日(月)に勤務を終えた後、同店にてチャージド・レモネードを3本飲んだという。
その後、歩いて帰宅中、ブラウン氏は心臓の異変に見舞われた後、歩道で無反応の状態で発見され、その場で死亡が確認された。NBCニュースが入手した死亡診断書によると、同氏の死因は高血圧性疾患による心停止とされていた。
訴訟では、ブラウン氏の心臓麻痺の原因は「パネラ・チャージド・レモネードの不当に危険で欠陥のある作り」であるとしている。パネラ社は、チャージド・レモネードが「安全」「クリーン」「植物性」であると偽っていたことに加え、不法死亡、過失、詐欺で訴えられている。
訴えによれば、30オンス(約887ミリリットル)のチャージド・レモネードには390ミリグラムものカフェインが含まれており、これは12オンス(約360ミリリットル)のレッドブルと16オンス(約480ミリリットル)のモンスター・エナジー・ドリンクを一度に飲んだ場合の摂取量よりも多い。食品医薬品局(FDA)によると、推奨されるカフェイン摂取量の上限は400ミリグラムとなっている。
また、2022年9月初旬、当時21歳のサラ・カッツ氏がチャージド・レモネードを飲んだ数時間後に心停止に陥り、死亡が確認された。同氏はカッツは5歳のときにQT延長1型症候群(LQT1)と診断されており、エナジードリンクやカフェインの多い飲料を飲まないよう普段から用心していたという。遺族は、パネラはこの飲み物のカフェイン量について顧客に十分な警告をしていなかったとして、10月に訴訟を起こしている。
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