サンタクロースといえば、ミセス・クロースと共に、トナカイと小人たちと一緒にノースポールに住んでいる(ことになっている)。
サンタクロースの元とされているのは聖ニコラスという人物であることは有名だが、聖ニコラスとは一体どんな人物なのかフォックス・ニュースが伝えている。
聖ニコラスは3世紀から4世紀にかけて実在したキリスト教の聖人で、子供たちに非常に親切だったとされている。
history.com によると、聖ニコラスはギリシャ人で地方の田舎(現在のトルコ共和国)に旅をして、私財を分け与えていたという。
数十年にわたって恵まれない人々を支援してきた聖ニコラスの話が広がって、最終的に彼はヨーロッパで最も尊敬される聖人のひとりとなった。
聖ニコラスについての記録はほとんどないが、赤いローブを身に纏っていたとされることからサンタクロースの赤い服につながったとされている。
聖ニコラスの伝説は1700年代後半にオランダ人がニューヨークへ移住したときにアメリカ大陸へ伝えられた。
ちなみに聖ニコラス(Saint Nicholas)という名前は、オランダ語ではシント・ニコラオス(Sint Nikolaas)で、そこからシンター・クラース(Sinter Klass)と省略されて、サンタ・クロース(Santa Claus)になったようだ。
そして19世紀初頭にアーティストやライターが歴史的な聖人の話からファンタジーを作り上げていった。
キリスト教会に残された絵によると聖ニコラスは背が高くスリムだったが、アメリカ独立戦争の影響もあってか同時のアメリカ人は英国人の(背が高くて痩せている)イメージを嫌い、今のようなぽっちゃりとしたイメージを作り上げたとされている。
写真 : Shutterstock
(日刊サン 2021.12.6)
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