デービッド・イゲ知事と議員代表団は12月5日(日曜日)、現在問題となっている水道水汚染に関して声明を発表した。
「水質検査の結果では、パールハーバー・ヒッカム合同基地の水道水の汚染が確認されました。これは、海軍は第2時世界大戦時代の施設をきちんと運用できていないということを示しています。私たちは海軍に対して、この危機に正面から向き合って適切な対応をする一方、レッドヒル燃料貯蔵施設の運用を即刻停止することを求めます」
この声明は、パールハーバー攻撃の80周年記念式典のためにオアフ島を訪れている海軍長官カルロス・デル・トロ氏に向けて発表されており、デル・トロ氏は、日曜午後に行われた地区市民館でのミーティングに出席し、今回の水道水汚染問題について正式に謝罪を行った。
「水道水汚染で被害を受けた一人一人の皆さんとハワイの皆さんに深く謝罪を申し上げます。私は海軍長官として、そして国防総省を代表する人間として、私たちの全ての人材を動員してこの問題の解決にあたることを約束します。今回の問題で透明性を維持することは非常に重要だと考えています」
海軍側は、レッドヒル燃料貯蔵施設から漏れ出した石油燃料がレッドヒル水源に入り、そこから海軍の水道システムに流れたと見ており、汚染の元となった場所を突き止めたと述べている。
レッドヒル燃料貯蔵施設は水源から100フィート(およそ30メートル)離れたところにある施設で、1億8,000万ガロンの燃料を貯蔵することができる地下施設だ。
海軍の水道システムを利用している軍人住宅の住民たちからは、石油のような匂いがするという苦情が先月末から寄せられており、その水を飲んで健康上の被害が発生した人もいるという。
オアフ島の一般住民が利用している水道水はホノルル水道局が供給しており、今回の海軍水道システムとは異なるが、ホノルル水道局では予防措置としてレッドヒル近くのハラワ水源から水を汲み上げることを停止している。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.12.6)
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