旧日本軍による米ハワイ・真珠湾攻撃から7日で80年を迎える。米国立公園局とハワイ地域海軍は、真珠湾攻撃で亡くなったアメリカ人2,390人を追悼する80回目の記念式典の一環として、5日から9日までの5日間、複数の関連イベントを開催している。各イベントの概要は以下の通り。多くのイベントがオンラインのライブストリーミングで一般公開される予定。
・USSネバダ記念式典 5日午後1時から
1912年にマサチューセッツ州で起工したUSSネバダ(BB-36)は、1941年12月7日、真珠湾のフォード島に単独で係留されていた。ネバダは旧日本軍の雷撃を受けたもののかろうじて航進し、湾を出ようとした際に再び爆弾を受けた。その際、入江で沈没し湾を塞ぐことを回避するため故意にホスピタル・ポイントで座礁して沈没を回避した後、タグボート(引き船)を使い、ワイピオ・ポイントで再度座礁した。乗組員50名が死亡、109名が負傷した。
・ USSユタサンセット記念式典 6日午後5時から
1909年にニュージャージー州で起工したはUSSユタは、真珠湾攻撃で最初に雷撃を受けた戦艦。雷撃から12分後に沈没し、乗組員58人が死亡した。
・第80回記念式典 7日午前7時40分から
真珠湾攻撃の生存者約40人を含む約150人の第二次大戦退役軍人らによるメインセレモニー。真珠湾国立記念館ビジターセンターでは、抽選で選ばれた約800人の一般住民がライブストリームを通して式典に参加する。「勇気、犠牲、平和」を掲げ、第二次大戦における同盟国の勝利に敬意を表しながら真珠湾攻撃の犠牲者を追悼する。式典では、国立公園局真珠湾国立記念監督トム・レザーマン氏をはじめ、海軍ハワイ地域のティモシー・コット氏、カルロス・デル・トロ海軍長官が挨拶や講演を行う。パシフィック・フリート・バンドの演奏や、リースの献花式なども行われる。
・USSオクラホマ再埋葬式典 7日午前11時から
1912年、ニュージャージー州で起工したUSSオクラホマは、真珠湾攻撃で第1次攻撃隊の集中攻撃を受け、転覆したのち沈没した。脱出した乗組員らは隣に停泊中だったメリーランド号に乗り込み対空機銃で射撃を継続した。この攻撃で、429人の乗組員が死亡または行方不明になった。この式典では、米会計庁が太平洋国立記念墓地で行方不明だったが身元が判明した33人の再埋葬を行う。dvidshub.netでライブストリーミングされる。
・USSオクラホマ記念式典 7日午後2時から
第二次大戦の退役軍人を初め、遺族や犠牲者の友人らがUSSオクラホマの犠牲者429人の追悼式典をフォード島で行う。
・ハーベイ・ミルホーン中尉記念式典(USSアリゾナ第45回埋葬式典) 7日午後4時から
真珠湾国立記念館と米国海軍地域ハワイは、USSアリゾナ第45回埋葬式典として、USSアリゾナの生存者であるハーベイ・ミルホーン中尉の記念式典を行う。ミルホーン中尉は負傷しながらもフォード島まで泳いで攻撃から逃れ、治療を受けて回復。その後USSテネシーに再配置された。2002年に80歳で亡くなった。
・駆逐艦USSダニエル・イノウエ試運転 8日午前9時45分から
2018年、メイン州で起工したミサイル駆逐艦USSダニエル・イノウエ(DDG118)が真珠湾で試運転される。dvidshub.netでライブストリーミングされる。
・ USSユタ ライブ・ダイビング 9日午前11時
真珠湾国立記念館と国立公園局水中資源センターが、真珠湾攻撃で沈没した唯一の船、USSユタのインタラクティブ・ライブダイビングを実施。視聴者は、海底にあるUSSユタの遺構を見ることができる。facebook.com/PearlHarborNPSでライブストリーミングされる。ビジターセンターのスクリーンでも視聴可能。
更なる詳細は下記アドレスまでアクセスを。
・facebook.com/PearlHarborNPS
・pearlharborevents.com
・dvidshub.net
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.12.6)
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