ハワイ大学の研究グループ「アイナ・インフォマティクス・ネットワーク」がこのほど、溶岩洞窟バクテリアの新種を発見したとKHON2が報じている。
同ネットワークは、ハワイ大学マノア校、NASAジョンソン宇宙センターの宇宙材料研究・探査科学プログラム、ロス・アラモス国立研究所と提携し、ハワイ・バプテスト・アカデミー(HBA)と協力しながらハワイ島の溶岩洞窟を構成する希少な微生物の多様性について研究している。
溶岩洞窟のバクテリアは、UHとNASAの研究者、レベッカ・プレスコット博士とUHのスチュアート・ドナチエ博士が培養し、分離したDNAから新種であることが確認された。これにより、研究グループは新種のバクテリアに学名を付ける特権を得た。
同ネットワークとプレスコット博士は、新種のバクテリアについての遺伝的特徴や、採取された洞窟の詳細な情報をHBAの学生に開示し、学名を考えるよう依頼。学生らは、HBAのシンボル、イーグル[aquila]、希望 [spes]、信仰 [fides]のラテン語を組み合わせ、新種を「Paraflavitalea speifideiaquila」と名付けた。
HBAの学生でゲノム・プロジェクトに関わっていたレイチェル・チュンさんは、「新種の学名を考えるのは、多くの情報が必要なことを学んだ」と話した。新種の学名はこの後、原核生物の体系に関する国際委員会に提出され、承認される見込み。
アイナ・インフォマティクス・ネットワークは、米エネルギー省科学局環境研究部門のポスドク研究フェローシップで、米国立科学財団のNASA宇宙生物学への助成金と、プレスコット博士の研究資金の提供により、イオラニ・スクールが設立した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.5)